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腹黒ドS王子の愛する人

第6章 一緒にいたい

「じゃあ、桃史は邪魔だよな。」



「おいこら!!!さっきから聞いてれば俺のこと忘れてんじゃねーよ!!」




兄ちゃんはそう叫ぶと拗ねたようにお酒を飲んだ。




「桃史すねるな、後でキスしてやるから。」

「はぁ!?う、うっせーばーか!!!」




慧さんの言葉に兄ちゃんの顔が真っ赤になる。






なんか、羨ましい。仲良くて、いーな。






ん!?いーな!?え!!




俺、西条とああなりたいの?





自覚した途端体温が上がっていくのがわかる。






「何か気付いたみたいだね。」





その言葉にこくりとうなづく。




「じゃあ後はそれを伝えるだけだよ。桃史のせいで遠回りしたけど。」

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