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分かり切っていたその事実にまた傷つく。




「一回、別れてるんだけどね。」




「えっ.....別れたって....」





まさか.......





「うん、終夜は元彼なんだ。」







初めて聞く衝撃の過去。
付き合ってた？元々？




「あいつ両刀なんだよね。男も女もどっちもいけるってやつ。」



だから俺のことも抱けたんだ。



「私から告白したんだけどね。OKしてくれた時はすっごい嬉しかった。でも振られちゃって。」





何が悪かったんだろうね？なんて言って美和子はさみしそうに俯いた。





「諦めたつもりだった。でもやっぱ好きなんだって分かったんだ。だからこの前ご飯作ろうと思って終夜のとこ行ったんだけど、失敗しちゃった。」





その気持ち、すごいわかる。


あいつのために俺も何かしたいと思った。