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腹黒ドS王子の愛する人

第10章 溢れる思い

「だから葵くんいて助かったんだ。」



「そう....だったんですか.....」








西条のことを話す美和子さんはこの前よりもずっと綺麗で可愛らしかった。







世間一般に見て美和子さんと西条がくっつくのが普通なんだろう。





俺は男だ。



いくら西条がどっちも愛せても周りから見たら受け入れられない。






「お似合いだと.....思います....。」







こんなこと言いたくない。でも友人に過ぎない俺は応援するしかない。










「そう言ってもらえると嬉しい。」





美和子さんの言葉が突き刺さる。






「あ、あとね。これ渡しといてほしいの。」













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