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ポタリと汗が落ち、友喜の腹筋に沿って流れた。



「む、むり....!!」


「ん？なに？」




小さく響いた声を聞き取ることができず、いったん動きを止めて聞き直すと友喜は身体をプルプルと震わせて叫んだ。





「何でそんなにかっこいいんですか！？！？」


「ん！？」




思っていなかった言葉にびっくりしていると、友喜はせきをきったように言葉を並べた。



「俺、おれ...ずっと聡さんが憧れです。」


「え、うん、ありがと。」



よく分からないけど取り敢えずお礼をいってへらりと笑っておく。




「その何気ない笑顔も、引退してるのに俺よりすごい筋肉も、意地悪なとこも全部！かっこよくて憧れですっ...!!」



普段は勝気な瞳が、勝負事をワクワクと待つ瞳が切なそうに俺を捉えている。