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AAAの話部屋

第8章  Perfect



朝起きると、いつものコーヒーのいい香りがする


今日はとても天気のいい日で仕事も休み


実彩子も休みだし、今日は2人でのんびり過ごす予定


「真司郎?おはよう♪ご飯作ってるから、顔洗って来な?」

彼女の声で、ベットから起き洗面台へと向かう


顔を洗い、リビングへ行くと perfect を歌いながらご飯を作る君がいた


後ろから抱きしめると、びっくりしたように手の動きが止まった


思い返してみれば、実彩子も俺もお互いいい年になった


「俺も、もう少し大人の男にならなあかんかなぁ〜」

とボソッと呟くと


「ダメ。それ以上かっこ良くなってどうするの?
真司郎は今のままでいいの!」


と少し独占欲の入った声で言う


俺、愛されてんねんなぁ〜と改めて実感すると、甘いキスを送り


トマトをつまみ食いすると、実彩子にこらっと軽く叩かれる


美味しいと耳元で囁いてあげれば、顔が少し赤くなり


バカと呟く


そのまま、リビングのテーブルで2人で朝食を済ませると


実彩子は掃除を初め、俺は雑誌を読む


お互い別々のことをしていても、なんとなくずっとくっついているような感覚になる


俺は今日、ある決心をしていた



それはとっても大きな決断かもしれないし、今後の人生に関わることだから

俺は緊張していた



ついに夜ご飯の時


「あんな、実彩子。話があんねん。しっかり.........きいてな?」


実彩子の顔色が変わる


本当はこんなかしこまって言いたくない。


だけど、これは俺の大きな分岐点だから、、、








「宇野実彩子さん。............僕と結婚してください。」


俺は後ろにあった、指輪を取り出し実彩子の前に差し出す


実彩子は思考停止状態で、状況をうまく飲み込めてないようだ



しばらくすると小さく、、、、、はぃ。と返事が聞こえる


その瞬間、彼女の目から涙がこぼれ出す

「!!!!え?!.....?!俺、なんかしたんか?!」


「ち...!,.....違うの!.......まさか....結婚なんて、言われると....思わなかったから....!!....」





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