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AAAの話部屋

第11章 黒の誓い

俺はいつの間にこんなところにおるんやろう


前まではキラキラしとったんや。



かわいい彼女もいて、ダンスも踊れて、英語も喋れる

服だってダサくないし、美容にも気を使っていたのに


俺はいつの間にこんななってしまったんや。


「体調はどうですか?関係ありませんが、顔色が良くないのでお熱計らせて貰いますね〜」


窓は空いてる。空気も涼しい。


のに俺は全てをなくしてしまった。


ダンスも彼女も自分自身も


今日は歩く練習か、歩けんくなったらどうしよう


とか、いろいろ考えながらベットで寝ようとしてると

背の高い男の人が入ってきた


知らん人やなと思い、見つめると俺にむかって



「今日から君のリハビリ担当医になった浦田です」


って言った


「あ、そうですか。よろしくお願いします。」


俺はかくる頭を下げた


その男の人は柔らかい雰囲気の人で、前のリハビリの先生よりいいかな、と思った


「じゃあ、早速歩く練習からってことでいいのかな?今はどのくらいか見せてもらえる?」


俺は立ち上がって一歩目を出した、その瞬間


体重を支えられず前方へと倒れる、あぁ、またかと思い浦田先生が支えてくれる


俺のもともとの担当の先生はちょっと気持ち悪いやつで、こういうことをわざとして俺とスキンシップをとるやつだった

そいつの匂いは気持ち悪くて毎回吐き気がしていた


「え?」




俺はおかしくなったんか。浦田先生の匂いが落ち着くなんて。

男の匂いやぞ。 あかん。 おかしくなっとる。

とうとう嗅覚までバカになったんか、


先生の匂いは落ち着いて、いつもならすぐに離れるのに先生に声をかけられるまで、ずっと胸の中にいた


「、、、よっと。んー。そーだねー、まぁこれからってことかなー。」


先生は気にも止めていないようだった

そうして、俺のリハビリ生活が始まった。

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