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☆幻想窓☆

第3章 某国の姫さん

なんで出てしまったのだろうか
後悔が募るよ…

テルは立ちあがり、近くにあった
レンガの壁に隠れる

レンガを積み重ねた壁。
押してもウンともスンともしない

「相当固いのね…」

壁はL字の形をしている

守られるのは前方と右だけ。

このまま夜明けまでいようかしら…

出てしまったからにはもう

どうしようもない。

もう戻れないよ…
このままホルがお迎えに来てくれれば
なーんてね。

思うかい。

ホルはテルの執事。
美しい容姿と美しい瞳でイケメンの使用人。

だけど─…性格はねぇ…ボソリ

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