
☆幻想窓☆
第7章 気持ち悪いお父さん②
「あげられない…それは」
お父さんには無理
「ふぅーん…ならば愛だけくれないか?」
煽れない…
今日は煽れない…
お父さんが怖く感じるの。
「はぁ…愛だけね」
年の差カップルのようだ。
「ならいいんだよ、詠美子…」
お父さんはあたしを抱きしめて
妖しくほほえんだ──
「大人になるまで愛してやる…」
「お好きにどーぞ」
彼氏であればねぇ…
喜ぶんだけど。
「あぁ、話せてよかった、詩衣子の前ではこんなこと言えねぇぞ」
「…」
あっそ。
わかったわかった。
