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Unfair World

第1章 Unfair World

チャイムも鳴らさず、

マンションの部屋へ行く。

鍵はあいていた。

取り出していた合鍵を玄関に投げ、

真っ先に瑠璃の部屋へ向かう。

「瑠璃っ!!」

瑠璃は、ソファの上で抜け殻になっていた。

感情のない顔で、目の前の写真を見つめている。

写真を覗き込むと、

ビリビリに破かれていた。

「裕也がね...?美優と付き合うから、お前もう要らないから、別れる。って言って、美優と夜逃げしてったの...。もう私、要らないんだって...。もう私...」

「要らなくなんかねぇよ!!」

「...。」

俺らが別れた原因は、美優の浮気。

前から喧嘩ばっかりだったけど。

相手が裕也だったなんて...。

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