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襲われちゃう女の子

第4章 彼氏のお兄さん



私の彼氏は高校の一つ上の先輩。
委員会でお世話になっていて、三ヶ月ほど前に向こうから告白された。

私も密かに気になっていたから勿論告白の返事はOKだった。

今日は初めて彼の家に行く日。
普通ならもっと早く連れて行ってくれるはずなのになかなか彼は私を家に連れてきてくれなかった。

もしかして何か理由があるのかと思っていたが……


「ほ、本当に大丈夫ですか?」

「ん?何が?」

「だって嫌がっていたから、私が家に来るの」

「嫌がってるわけじゃないって。たたちょっと、ね」

「え?」


何だろうと疑問を持つが彼は「気にすんな」とやさしく笑い、私の頭を撫でる。
彼は優しい雰囲気のイケメンで学校で人気がある自慢の彼氏だった。

家に呼ぶってことは、つまりはそういうことだよね。付き合って三ヶ月っていうのも遅くはないし。
何気に覚悟を決めてきたからか緊張してしまう。それが彼に伝わっていないことを願った。


「はい、ここが俺の家ね」

「お、お邪魔しまーす」


彼氏の家に入るとか何気に初めてだからビクビクしてしまう。
そんな私を見て彼はクスクスと笑った。


「大丈夫、親もいないから。安心して」


そ、それって安心していいものなのだろうか。



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