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家政婦ノオシゴト

第8章 妊娠

「ねぇねぇ湊!」

「はぁ…何だよ」

「この服どうかな?」

めんどい。適当に「似合うんじゃない」と言っておいた。

それでも彼女は目を輝かせてはしゃぐ。

「やっぱり!この服好みだし、私に合ってるよね」

はいはい、そうですねーっと。
俺は茉莉華以外興味無いんだよね…。

嫌われてるし、妊娠もさせちゃったし…もう俺、最低だな。

と目の前で華やかに着飾る小百合を他所に、俺は自己嫌悪に浸っていた。

大好きだから、幸せになってほしい…。
多分これは、俺のエゴかもしれない。

今更俺の正体を明かした所で、茉莉華は失望するだろう。こんな最低な男になのだから…。
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