テキストサイズ

ペットではなく家族です。

第7章 葉子の場合



ひかり「天宮ひかりです、よろしくお願
いします」

寛一「挨拶はいいから脱いで」

ひかり「脱ぐって」

寛一「事務所にはヌードモデルって依頼
したんだけど違うの?」

ひかり「私はデッサンモデルと言われた
だけで…」

寛一「そうか…」


彼は久遠寛一
名の知れた有名画家で
風景画から人物画まで色々な絵を書き
中でも
ヌードは最高

彼の書く絵のヌードモデルを勤めると
売れないモデルや女優でも必ず
有名になるという
噂があり…


寛一「悪かった、事務所には私の方から
話しとくから今日は」

ひかり「待ってください!!」

寛一「何」

ひかり「私、15歳の時にでグラビアで
芸能界に入ったんです」

寛一「…で」

ひかり「でも8年経っても鳴かず飛ばず
で…それで今回のモデルの話しを出され
たんです、久遠さんの書く絵のモデルに
なれば売れるからって」

寛一「噂だよ、たまたま偶然にも書いた
モデルや女優が売れただけで私じゃなく
彼女達の実力」

ひかり「でも話題にはなります」

寛一「話題ね…」

ひかり「ヌードモデルなんて恥ずかしい
けどグラビア出身なんで体には自信あり
ます、だから…」

寛一「…」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ