テキストサイズ

ペットではなく家族です。

第8章 アポロの決断



香織「…んんっ」


あれから
どれくらい寝たのだろ
急激な空腹に襲われ目を覚ました香織


香織「…お腹空いたな」


寝ぼけながら
ベッドを降りようとした時
香織の足元を小動物らしき生き物が通過
した

一瞬、ネズミかと思ったが
その動物は…


香織「あっ、ハムスターだ」


その正体はネズミではなくハムスター
だけどこのハムスター
どことなく…


香織「アポロに似てる、ねえアポロ見て
アポロに」


アポロがいると思い喋っていたが
アポロの姿はない

一階にいるかと思ったが決定的な物が
部屋の隅に残されていた
それは…


香織「…これっ…これって…アポロの…
アポロの着てた服…」


部屋に残されていた物
それは香織がアポロに買った子供服
急いで買った物で変なデザインの子供服
間違えるわけない

これはアポロが着ていた服だ


香織「…じゃあ…まさかアポロ…」

アポロ「…」

香織「アポロ、なの…」

アポロ「…」


もちろん返事はない
ハムスターが喋れるわけもなく
真相はわからなかったが状況的に考えて
これは…


香織「元に…戻ったんだ…」

アポロ「…」

香織「元の姿に…」

アポロ「…」





ストーリーメニュー

TOPTOPへ