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だけど…


香織「…」

アポロ「んんっ…あっママ、おはよう…
早起きだね」

香織「…うんっ」


一睡もする事なく
一瞬も側を離れる事なく
アポロとベッドの中で朝を迎えた香織

だけどアポロの姿は人間のままで
ハムスターに戻る事はなく
消える事もなく


アポロ「ママ、お腹すいた…」

香織「そうだね、何か食べよっか」

アポロ「お菓子食べたい」

香織「お菓子なんてルームサービスあっ
たかな…」

アポロ「お菓子、お菓子、お菓子」

香織「わかったから」

アポロ「お菓子」


ハムスターの時は物静かだったアポロ
だけど人間の姿になった途端
よく喋る子になり…


アポロ「お菓子、お菓子、お菓子」

香織「うるさいっ！！」

アポロ「お菓子」


可愛さ余って憎さ百倍
見た目の可愛さとは裏腹に中身は…


アポロ「お菓子、お菓子」

香織「…はあっ」


なかなか…


…