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友恋

第9章 Midnight sweet







「そんなことないんだ。俺は…女の顔を、女の声を聞くことで満たしてきたんだ…」




彼はどこか悔しそうな声で言った。





「私はともかく…あなたに堕ちた女は怖いわよ。女はいつだって快楽を求めるんだから。」



力の抜けた彼の手をそっと離すと、女は服を着始めた。





「でもタクも、一度知ってしまった“女”というのを簡単に手放せないと思うわよ。」




女は財布からお金を出し、そばにあったテーブルに置くと、ハイヒールの音を鳴らしながら部屋を出て行った。




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