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友恋

第10章 ナミダ








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「“たっくん”とか!可愛すぎか!」


図書室での出来事を楓に報告すると、終始ニヤニヤしていた。



「や、やめてよ。呼ぶの照れるんだから。」


改めて考えると恥ずかしすぎる。



「でも良かったね、行って。」


楓がおにぎりを頬張りながら言った。



「うん、楓のおかげ。」


「ではお礼に一口もらいまーす。」



「あっ!もーう!」


楓が一瞬の隙に私が持っていたメロンパンにかじりついた。






こんな空気が心地よくて。

安心する。




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