
友恋
第10章 ナミダ
「でもさー、優姫って谷中先輩なのかと思ってた。」
「蓮?」
「うん。ほら、谷中先輩のがサラッと名前も呼べてるし?クリームパンとかキーホルダーのこととかもあるし…って、優姫が、っていうか谷中先輩が、のが合ってるのか。」
楓は一人で喋りながらモグモグと口を動かす。
「ま、どっちにいっても、誰になっても私は優姫の味方だし、応援するからね。」
楓の言葉に、私は小さく微笑みを返した。
「でも一之瀬先輩はなー、ライバル多そうって感じ。」
「私めんどくさいのは嫌。」
よく漫画のシーンにある、呼び出しくらうとか。
物がなくなるとか。
あーゆうのに関わりたくない。
