
友恋
第10章 ナミダ
でも、蓮がたっくんに私が来たことを伝えてくれたのならば、放課後に私のところに来てくれてもおかしくはない。
来なかったということは…
やはり私を呼んだのはたっくん本人、ということか。
でもなんで旧図書室?
何か秘密の話でもあるのかな。
一人であれこれ考えているうちに、旧図書室の前にやって来た。
離れにあるため、入口付近は雑草が伸びきっている。
ここに閉じ込めでもされたら誰にも助けてもらえなそう…
ま、そんな時のためにケータイはポケットに入れてあるし。
荷物も全部持ってきたからいざとなれば助けは呼べる…はず。
