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友恋

第2章 第一印象






“ちがっ…”



気づけば言葉が漏れていた。



私はあの時なんて言おうとしたのだろうか。





『違います、楓“くん”じゃありません。』とでも言ってあげたかったのだろうか。




友達ごっこなんて、ありふれた友情なんて要らないと思っているのに。






「ん…あれ?」



「終わったよ、委員会。」




眠たそうに目を擦っている悠樹に私はため息混じりに言った。





「まじか。ほんじゃ教室戻るか。」




悠樹は身体を伸ばしながらニカッと笑った。



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