
友恋
第2章 第一印象
「あれ?もう教室戻っちゃったのかな?楓くんいませんかー?」
三つ編み先輩は残っている人たちに向かって問いかける。
「ちがっ…「いまーす、でも私一応女の子でーす!」
楓は大きな声を出しながら、手を上げた。
「あ、ごめんね。楓だから男の子かと思っちゃった。えっと水無さん、図書当番、あなたが最初だから説明したいの、ちょっと来てくれる?」
「はーい!」
楓は明るい声で返事をする。
「じゃぁ優姫、あとで教室でね!」
私に優しく微笑むと、楓は三つ編み先輩の元へと小走りで近寄っていった。
