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友恋

第11章 特別







「電話も、今日紙渡しといてよかった。」


そう。

私はあのとき急いで蓮に電話をかけたのだ。




「…ごめん、蓮に電話しちゃって…」


私は俯きながら呟いた。





どうして私は。

どうしてあのとき蓮に電話をしたんだろう。

どうして蓮に助けを求めたのだろう。




「なんで謝んの。優姫は謝ることしてない。」


ポンッ


彼の優しくて大きな手が私の頭を撫でる。



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