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友恋

第4章 名前






「姫、ちっさいからたくさん食べねーと大きくならねーぞ。」


「だ、だから私は優姫ですって…」




ポンッ


「俺も、“副委員長”じゃなくて一之瀬拓海だから。」


私の頭に手を乗せながらそう言うと、彼は楓にも優しく微笑み、去って行った。



 
 


「…あの人って副委員長?だっけ?」


楓が首を傾げながら尋ね、ベンチに腰を下ろした。



「うん。」


私も楓の隣に腰を下ろし、メロンパンの袋を開けた。


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