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友恋

第4章 名前





「ここ、俺もお気に入りなんだ。」



サァっと暖かな風が吹く。



「と言っても、ここに座ることが好きなわけではないんだけどね。」


副委員長の言葉の意味が分からず、私は首を傾げた。





「優姫…っと、あ、すいません…」


私の元に駆け寄ってきた楓は、副委員長の存在に気づくと、小さく謝り、どうしたら良いのか分からない表情を見せた。



「…今日はクリームパンも食べるんだ?」


「え…」


私は副委員長の視線が向いた自分の手にあるパンに目を向けた。


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