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友恋

第6章 表情






私はなぜだか少し緊張しながら谷中蓮の隣を通り過ぎた。


通り過ぎると、私は自然と身体を振り返らせた。



「…なんだよ。」


谷中蓮と視線が重なる。



「べ、別に。」


なんで私は振り返ったのだろう。



「お姉ちゃん、ばいばいっ。」


鈴ちゃんが最高級のスマイルを私にくれる。




「…ばいばいっ。」


私も慣れていない笑みを作り、2人に背中を向け悠樹の元へと駆け寄った。


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