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Another World Warning

第2章 生存

朝食を終えた僕は、最寄りの電気屋が開く午前9時が来るまでが待ち遠しすぎて死にそうになっている。

多分20秒に1回は時計見てたと思う。

時刻は午前8時。 早起きしたのを少し後悔している。

家を午前8時30分に出れば電気屋にはちょうど到着するぐらいになる。 しかしこの30分、時間が止まっているかのように長い。

そうだ。 少し早く家を出てしまおうか。

家でそわそわしながら待つよりは、少し寄り道しながら電気屋に向かった方が時間をうまく使っている気がする。 どちらも時間の無駄遣いだが。

そうと決まれば、僕は財布を持ってさっさと家を出た。

財布の中には5000円札が1枚と、小銭が少し。

Another World Gateは2000円ほどで買えるということだが、人気により価格が高くなっていたら困るので少し多めに持ってきた。

うまく時間が潰せるようにできるだけゆっくり歩く。 変質者じゃないのかって思われるギリギリの速さを保つ。

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