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覚醒

第22章 暗黒の性の鎖

真実は我慢できず、自らショーツの片足を脱ぎ聡の上に跨がると、剛棒に指を添え、濡れ疼く淫穴に熱い尖端を充てがう。

そのままゆっくりと腰を沈め、深く深く埋め込んでいく。

「ンア~!ハァハァンン~!アァ~!」

躰を上下に激しく揺らし、締め付けながら擦り上げた。

「あぁ、真実のおソソは気持ちいい…。そんなに動いたらイッちゃうじゃないか…」

「ンア~早くイッて!ノンが…!ハァハァ!ンア~」

グチョグチョの結合部から、溢れる淫汁が聡のズボンをグッショリと濡らしていた…。


『…また始まった…』

康太は風呂まで聞こえてくる喘ぎ声に、呆れていた。

幸い望実は気付いていない。バスタブの中で康太に抱かれ、おもちゃで遊んでいた。

柔らかいほっぺが、ピンク色に火照っている。その横顔を見ていると、思わずチュッとキスをした。

「ノン、大好きだよ」

すると望実がクルッと康太の方に向き直り

「違うよ。大好きなチュウはこうだよ。パパ、ベロ出して」

そう言うと康太に舌を出させ、小さな赤い舌でペロリと舐めた。

「ノン!どこでこんな事?」

「あのね、ママとじぃじがしてたよ。大好きなんだって。ノンもね、パパ大好き!」

そう言うと、驚く康太の唇をまたペロリと舐めた。

康太の股間が幼い娘のキスで、ビクッと反応した。

「パパ~おしり、くすぐったいよ~」

「あぁ、ごめん…」

望実は、康太の膝から下りてバスタブの横の窓から外を見ていた。

雨は上がり、雲の切れ間に月が顔を覗かせた。

「パパほらキレイ!」

てっきり桜の事と思ったが、一匹の紋白蝶がヒラヒラと花影から翔び出した。

こんな夜更けに…雨に追われたのか?はたまた闇にしか翔べない性か…。

「綺麗な蝶々さんだね」

「違うよ。ほらあれ」

望実の指差す方を見ると、桜の枝に美しい六角形を描く蜘蛛の糸が雨の雫を纏い、月光に輝いていた。

程無くして、あの蝶が、まんまと巣に掛かり、もがいている。

暴れる度に銀の雫がその体を濡らすも、鱗粉に弾かれ、しぶきをあげて輝きながら散る。

やがて、観念し汐らしくなった蝶の尾から雫がポタリ…ポタリと流れ落ちた。

無垢な瞳を輝かせ、その様に見入る望実。

その瞳の奥に僅かな怪しい炎を宿し、何かが覚醒していたことなど、誰も知る由もない…。


                 FIN
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