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覚醒

第6章 父娘の情事~拘束~

真実は、動揺していた。

「どうしよう…、パパに見つかっちゃった…」

叱られるかもしれないと、不安に思いながら、パジャマを着て、父に言われた通り、父の部屋へ向かった。

トン、トン、トン…

恐る恐るドアをノックする。

「…入りなさい…」

聡の低い声がして、真実は、静かにドアを開ける。

一歩足を踏み入れる。両親の部屋の匂い。それだけでも、真実の心臓は速打ちし、条件反射のように、秘穴の奥が疼き出す。

この部屋は、真実の知らない世界を見せてくれた部屋。真実の「性」への扉を開いた部屋だ。

「真実、ここへ来て座りなさい」

ベッドサイドの、シェードランプのみの明かりで、薄暗い部屋。

父の眼鏡の銀縁がキラリと光る。

父に言われるまま、父の座っているベッドの隣に腰を降ろす。

すると、聡は背後から、いきなり赤いロープを真実の躰に掛けた。

「っ!パパ!何をするの?嫌っ!やめて!」

聡は無言のまま、抵抗する真実を手際よくあっという間に縛り上げた。

「真実、解っているよ。君の心の中に棲むものを。さあ、もう隠す必要はない。自分を思いっきりさらけ出してごらん。パパが今夜はたっぷりと可愛がってあげよう」

聡は、真実の肩越しに、耳許で囁くように呟くと、抵抗できなくなった真実のパジャマのボタンを外し、ズボンも、小さなショーツも、縄の隙間から器用に剥ぎ取り、真実は、たちまち赤いロープだけを纏った姿にされてしまった。

「パパ、いけないわ。私達親子なのよ!こんなこと許される筈がないわ!」

「許す?誰に許しを請うと言うのだ?私達は、これから愛し合う。それだけじゃないか」

「パパ、ごめんなさい。私がいけない子だったの。もうあんなことしないわ。だから許して。お願い、パパ、もうこんなことやめて…」

真実は、泣きながら懇願した。

「真実、君が私を欲していたことは解った。これまで気付いてやれなくてすまなかった。いつから私のことを?」

「…それは……」

「君を充たしてやれるのは、パパだけた。少なくとも今はね。君の中に棲む異質な性への欲望を充たせる者は限られている。深い信頼関係と愛情で結ばれ、そして本当の君を知る者だけ。真実、こんな風にされたかったんだろう?こうして欲しくて、パパを求めていたんだろう?さあ、恥ずかしがらず、心も躰も、私に開いて見せてくれ…」

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