
制服の魔法
第17章 mission1
聴かなきゃ!
『貴方が監視室の映像チェックの担当の人なら、なぜあのとき助けてくれなかったんですか!?』
「ちょ…」
『少しは芸能科の人に歯向かってもいいんじゃないんですか!?全部言いなりで…もういい加減呆れてきます!……ハァ、ハァ』
全部ぶちまけた。
「待って、待って!」
『はい…』
「違うよ、僕じゃない。その時の担当は僕の上司だったんだよ。」
『上司…?』
「そうさ。…でも僕にも罪はあるんだよ。」
『どういうこと?』
「その時、僕も観ていたんだ。君たちのこと…で、上司に言ったんだけどダメで…」
『その上司が、それ見逃しにしたの?』
「うん。止められなくてごめんね…」
しっかりと頭を下げて謝ってくれた。
この人は悪くなかったんだね…
