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甘く、苦く

第71章 にのあい【you to dedicate.】






「ってことが昨日あったのよ。
どう思う?松本さん。」

「えっ、なにそれどうゆうこと?笑
風呂でプロポーズされたってわけ?」

「…んーまぁ、そうゆうことに
なりますかねぇ…」

「っはは、相葉くんらしっ」

「笑い事じゃないんですってぇ…
あの人にはムードってものが
ないんですかねぇ…」


俺がふうっと溜め息ついたら
潤くんが、

「でもいいじゃん。
ニノは相葉くんを好きになったんだし、
そのままの相葉くんを受け入れてあげれば?

だって、ニノだっていいって
返事返したんだからさ。」

「…んー、それもそっか。」

「あ、今日は珍しく素直だね?
昨日なんかあったの?」

「…まあ、そんなとこですかね。」


潤くんに向かって満面の笑みを浮かべて、
テレビで話すあの人のことを
思い浮かべながらニヤニヤしてた。

「ふふ、いいなぁ。ニノ。」

「なにが?」

「プロポーズされる前から
もう新婚さんじゃん。」

「んなっ!!」

「ふたりには適わないかな〜?」

「そ、そっちこそラブラブなくせにっ」


俺たちが言い争ってたら
おじさんが入ってきて。


「あっ、独り身のおじさん…」

「んだとぉっ!
ニノのくせに生意気なっ」

「リーダー、いつものことでしょ。」

「でも許せんっ」

「んっふふ、」

「笑うなや。
…あー、どうしよっかなぁ。
今日相葉ちゃんち行こっかなぁ〜…」

「は?だめだし。
今日も俺の相葉さんだし。」

「「今日も?」」


…あ、口が滑った。

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