テキストサイズ

My sweet⭐️Angel 〜恋に落ちた堕天使

第5章 V



勿論、仕事は失いたくないが、何より優しいラファエルの信頼を失いたくなかった

知らなかったのだから仕方無い
嘘を付くわけじゃない、ただ黙っているだけ
二人だけの秘密

イヴはルシファーの言葉を繰り返し反芻した

自分はなんてズルい人間なんだろう
ごめんなさい、ラファエル様

真面目なイヴは今後この件で自分の首を少しずつ締めていくことにまだ気付いていなかった




*〜*〜*〜*〜*〜*〜*




「今日から此処がイヴの部屋だ」

「私の部屋…」

「どう?」

「素敵…」

「気に入った?」

「はい、とても」

「良かった」

「あの、ラファエル様、私なんかにこんなに良くしていただいて良いのでしょうか…」

「イヴ… 私なんかなどと二度と言ってはいけないよ」

「でも… 私、何もお返しできません」

「仕事を頑張ってくれれば良い、それに… 主付きの君に不自由な思いをさせるわけにいかないから、ね」

と言うとウインクするラファエル


ストーリーメニュー

TOPTOPへ