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あなたの色に染められて

第42章 epilogue


時おり眉間にシワを寄せながら何かに耐える彼の姿は私をさらに溺れさせた。

『…京介……っ…。』

両腕にしがみつき落ちていく私は余裕なんて全然ないのに…いや これ以上攻められたらどうなってしまうかわからないのに

『…もっと…。』

彼を求めてしまうのは私の方が愛してるから。


はじめて肌を重ね痛みを感じたあの日からどれだけ愛してもらっただろう。

『…璃子…。』

『…んはぁ………あっ……アッン……。』

名前を呼ばれるだけで心は満たされ泣きそうになってしまうときだってある。

それは私たちが一度離れ離れになってしまったからなのかもしれない。

どれだけ愛してるか どれだけ必要としているか…
あのとき思い知らされたよね。

私たちがこうやって一緒にいられることは本当に奇跡なんだ。


『…ヤベ…そろそろ…。』

打ち付ける腰の音が一段と速くなると 彼の熱が私のナカでさらにグッと大きくなり

『…ハンッ……アッン……。』

私の体を一気に追い詰めるから 私は意識が飛ばないように必死に彼の首に腕を廻して

『…京介……キスっ……して……。』

彼の唇をねだる。


いつも以上に体は何度も震え 大きな快楽の波に飲み込まれそうになるけど 今日は絶対に最後の瞬間まで彼を感じていたくて

『…ハァ………一緒にイケる?』

『…んうっ……ハンッ……もうダメ……。』

必死に遠ざかりそうになる意識を戻し京介さんの歪む顔を瞳に映した。

『…ヤバイ………イクよ……クッ……。』

『……イヤァ…つっ………アッハァ……。』


京介さんの体が何度か跳ねると私のナカにあたたかな感触がジワリと広がった。


…やっと…やっとこの日を迎えられたんだ…。


京介さんは息を整えながら私の乱れた髪を梳かすと

『…ハァ…ハァ…璃子…。』

満足そうにニッコリと微笑んで唇をそっと重ねた。

『また すぐ泣くんだから。』

『…ゴメンナサイ…幸せで……グスッ……すごく幸せで…。』

彼のすべてを受け入れたこの瞬間……それは幸せ以外の何ものでもなくて

『もっと幸せになろうな…奥さん。』

『…はぃ。』



愛しいダンナ様の胸で頬を埋めて幸せを噛みしめるこの夜

『世界中の誰よりもおまえだけを愛してるからな。』

私はもっともっと京介さん色に染められるんだね……


HAPPY END……☆
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