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虹色の精霊に導かれて…

第7章 ハワイの夜 1泊目 ①

松本視点

N「車の中ですか?助かりました。
  アイバカさんはもう自分で手いっぱいだったので、
  潤くんの機転が無かったら、俺までパンクするところだったよ」
 ニノが相葉雅紀の事をバカ呼びし始めた。

(溜まっている物は、もうなくなったかな?)


「そういえば、相葉さんまだシャワー?長くない?」


N「あ…そうですね。カラスの行水なのに…」
 すくっと立ち上がると、俺の方なんか見ずにバスルームに向かうニノ。

(雅紀の事になると、真っ直ぐ進むんだよな…)


 ニノの背中を見送ると、キッチンに戻る。

 洗った皿を拭いて、果物と野菜を切りはじめる。


 ルームサービスレベルの料理だからきっと、たいした物じゃないと思ったら、それなりな量があった。

(嵐だからなのか?それとも、これが普通なのか?)




N「そんな所にいないで、出ておいで…」

A「うん…」
 ニノとマーが手を繋いでソファーの方に歩いて行く。


(素直に好きって言ってやればいいのに…)

 俺は別に誰が誰と付き合おうとかまわない。


“ホモ”って言われるとカチンとくるけど、男が男を好きで何が悪い。

誰にも迷惑かけないぞ。


う~ん、実質の迷惑は、親か…孫は見せれない…


日本では結婚もできないけど…自分の幸せを求めて、何が悪い。




いろいろ絡み合って、うまくいかなかった“昔”を繰り返さないために。
“今”を生きている。

生きていたいんだ。皆で…

また…“俺”だけ残って、しまいたくない。



コンコン

部屋の扉からノックの音が聞こえる。


(誰か来た?)


「マー?誰か来たよ!」
 自分の部屋じゃないから、部屋主を呼んだ。


A「………」
 ふらふらっとソファーから立ち上がった雅紀が俺をジッと見ている。


(どうした?)

 気になったから「なに?」と聞いてみるけど、何も言わず部屋の扉に向かっていく雅紀。

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