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虹色の精霊に導かれて…

第16章 ハワイの朝

松本視点

A「あー潤ちゃぁん。布団に戻らないでよ!!」
 相葉くんがキラキラした瞳で俺のベッドに腰かける。

(おい。勝手に座るんなよ

 にしても…朝からなんでこんなにテンションが高いの…)

「相葉くん…早朝何してたの?」
顔だけ出す。


A「俺?ランニング!ダイヤモンドヘッド行ってきたんだけどね♪
  とっても気持ちよかったから、潤ちゃんもいかない?」

「やだよ。」

(今から仕事なのに行けるかよ…)



A「じゃ、お仕事に行こう!!」
 相葉くんが布団の隙間に手を入れてきた。


 相葉くんの手だと思う温かい感触がわきの下をグッと掴む。


「うぁわぁん!どこ触ってるだよ!!」
慌てて身をよじる俺。


A「どこって体?」
 ケロッとした顔で言う相葉くん。

A「九時に上のフロアでテレビの取材の前に上の階でミーティングなんだってよ」
再び、相葉くんが体を掴んでくる。


「引っ張り出さなくても、自分で起きれるよ!」
ガバッと布団を自分で剥ぐって足をベッドから出す。


「あーもう!!せっかく、いい感じで目が覚めたのにぃ!
 変な汗かいたじゃんか!!」
そのまま立ち上がって、着ていた服をあちこち引っ張って、整える俺。


A「じゃ、シャワーどうぞ!!」
 バスルームの方に両手を向ける相葉くん。


「そうするよ」
すたすたバスルームに向かう俺。

 相葉くんも後ろからついて来る。

「な?一応聞くけど?なぜついて来る?」


A「潤ちゃんと『一緒に来い』って言われてるの♪ほら行った行った。着替えて♪皆と朝のミーティングしよう♪」
 キラキラの笑顔と上半身裸が、妙にコワイ相葉くん。


「乱入するなよ!」

A「しないよ!!もう。俺ってどんなキャラになってるのぉ?」


「自分が蒔いた種だろ!さっさと着替えてくるから、大人しく待ってろ!」
バンっと大き目な音を立ててバスルームに入る。

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