僕が僕を殺した理由
第1章 。。
2011年10月18日午前1時32分、僕は死んだ。
見えない銃口をこめかみに突き立て、その生涯を終わらせた。それとも親愛なる君の手が、僕の心臓を抉り取っていったのだろうか。どちらにせよ、僕が死んだ事には変わりない。
あれから、四年の月日が流れようとしていた。
僕はまだ死んだまま、地の底から這上がる事が出来ずにいる。この躯に埋め込まれた心臓は、僕が死のうとも規則正しい鼓動を打ち続ける。細く、浅く、ではあるが、呼吸をしている事もまた事実だ。
僕の心は死んだのに、この躯は生き続ける。納得のいかない現実だが、それも致し方あるまい。どうも躯と心は別の場所にあるようだから。