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秘密のおとぎ夜話

第20章 【人魚姫】舞踏会で

壁に備え付けられた大きな1人がけのソファに座って
人魚姫は舞踏会を眺めている。

すぐ側には昨晩の騎士が護衛につく。
集まった貴族たちは、死んだはずの王女が戻ったとお祝いムード一色だ。

時々姫のそばにやって来ては、お祝いや慰めを言って去ってゆく。

ソファの座面に開けられた穴から、ちょうど剥き出しの性器だけがソファの中の空間に放り出された状態で、人魚姫は訪問者に笑顔を向けていた。
もちろんドレスの豊かなスカートで客からは見えない。

(こんな大勢のお客の前で、私はどうなってしまうの…?)

昨夜、ベッドで騎士に剥かれ、舐められる快感を嫌というほど知った姫の肉芽は、期待に膨らみきっている。

先ほどから一定の感覚で、ヌルついた指がそこばかりを撫でていく。
樹液のようなものでヌルヌルと滑る指は、騎士の舌とも違う快感を残していく。

(あっまた……やめないでっ……)

何度となく絶頂をそらされ、姫が小さく身をよじった時。

「姫様、お顔を見れて嬉しゅうございます」
「私たちの顔も、お忘れなのでしょうね…」

同じ顔をした2人の男性が目の前にいた。
「王子と4人、仲良く遊んだ幼なじみですよ……」
ニコニコと話す2人の名前も、昔話も、頭に入っては来なかった。

(今は、ダメなのに……っっ!こんなにされたら……)

ヌルついた例の指が肉芽への愛撫を再開し、さらに別の太い指がしとどに濡れた膣壁を押し広げたのだ。

焦れた肉芽と膣は待ち望んだ刺激に、絶頂へとひた走る。

「おや、どうしました?」
「顔が赤いし……」
「息が切れているような」

せっかく顔を隠した両手を2人に捕まれ、
心配そうな表情でのぞき込まれた瞬間に……

スカートの中では肉芽を押し込まれ、指を2本に増やされて……

目をうるませ、口を開けたままガクガクと震えた恍惚の表情を
2人に晒すことになった。

「我が妹よ……今夜はイキ顔を人に見てもらう時が1番……快感だろうね」

パーティー前に漆黒の瞳を見つめながら聞いた言葉が脳内で再生され、
頭が真っ白になる快感で戻ってこられない。

(やぁ……見られてイクの止まらな……っっ)

「ああ…姫様は声は出なくても、姫様だ」
「また今度ゆっくり遊ぼうよ」
「うん……ゆっくり、思い出してもらおうね」

2人はどこか濡れた眼差しを置いて離れて行った。

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