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rainbow house

第1章 プロローグ

「今日からここが、私の家・・・!」
白くて大きな綺麗な家を見上げ、私は少し不安になってきた。
一ヶ月前家族を事故で失い、引き取り手のなかった私は入学する高校に近いシェアハウスに住むことを決めた。
さすがに高校生で一人暮らしには不安があるし、だからといって田舎のおばあちゃんの家に引っ越すのにも少し抵抗があったから。
探してみるとシェアハウスって結構多いらしくて。
その中で私の目に留まったのがここだった。
こんなに綺麗で大きい家なのにいくつかの条件を満たすだけでなんと家賃2万円だったの!
その条件っていうのも、女性であること、学生であること、家事がある程度出来ることのたった三つだけだった。
これはもうここしかないでしょって思って即決。そして高校入学式一週間前の今日、私はここにやってきた。

ピンポーン・・・
玄関のチャイムを鳴らすと、低くてよく通る男の人の声が聞こえてきた
ーはーい、どちら様?
「あ、今日からここでお世話になる九ノ瀬です…!」
すこしセクシーな声にちょっとドキドキしながらそう応える。
-あー、明日香ちゃん!玄関開いてるから入ってきていいよー。
はい、なんておどおど返事をしながら重いキャリーケースを引きずって玄関に向かった。
玄関ドアには「rainbow house」と書かれた札がぶら下がっていて、新たな生活にドキドキした。
大きく深呼吸して玄関を開けると…
「rainbowhouseへよーこそ、あすかちゃん! !」
広い玄関には6人のイケメンが並んでる!?
っていうか待って、男の人しかいないなんて聞いてないよーーー!!!!!
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