
無気力君の学園生活
第1章 皇実学園へ入学
離してと言う前に、会計さんの口が開いた。
「俺、りっちゃんに会えなくて寂しかったんだよ。でもね俺、りっちゃんにまた会えて、すごい嬉しい。りっちゃんおかえり。」
俺も、また会えて嬉しい。
だけど、この状態はおかしくないか?
「お、俺も、会えて嬉しいです。だけど、あの、会計さんちょっと離れて」
俺がそう言うと、離れてくれた。
だけど、なんだか怒っていた。
「りっちゃん、ちゃんと名前で呼んでよ!」
あ、そこに怒ってたのね。
「優樹くん?」
「…」
無言の威圧止めてくれ。
「優樹?」
「よし!本当は、ゆーくんって呼ばせたいけど…。
それよりさ、りっちゃん俺に人見知りしてない?」
「…」
さすがに、してますとは答えられない。
「無言は、肯定だよ。
もぉ、小学校ではあんなに、仲良しだったのにぃ。」
「ごめんなさい。」
「もぉ、これからの約束。俺には、タメで、話すこと。俺のことは、優樹って呼ぶこと。分かった?」
「は…うん。」
