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秘密

第19章 新しい出会い

※櫻井side

ルナから漂ってくるせっけんの香り
これだけでも十分癒されるのに
俺の太ももの上にいるってだけでもう幸せ

俺の気持ちになんて気づいてないんだろうな

生「ルナはさ、自分で作詞作曲してるんだよね?」

「うん」

生「どうやって作ってるの??」

「うーん………」


「なんかね、目つぶってぇー、指をね、こうやってグニョグニョしてると、言葉がね、ぶぁーーって頭の中に出てくるの、それを繋げていって、そうするとね、リズムが出てきて、メロディーが決まってね、楽器も決まって、で、歌うの、…わかる?」

生「ごめん、全然分からない」

「そっかぁー」

つまり天才ってことだよ斗真
頭の中で一瞬にしてあの曲が出来上がるんだよ
決して手を抜いているわけではない
むしろ毎回が新鮮な歌で意味が深い

生「でもさ、頭に出てくる言葉が毎回同じだったりしないの?」

「たまにあるよw楽しい日が続いた時は明るい歌ばっか出てきちゃうし、逆にたくさん悩んでる時とかは暗ーい感じだったり、」

生「大変だねw」

「うんw最近は【明るい歌】ばっかりでね、アルバム作らなきゃなのに、もう困っちゃうw」

【明るい歌】ってことはルナは今楽しいのかな
俺がふと智くんを見ると向こうも俺を見てて
2人で微笑んでた

考えてることはきっと同じだ
ルナを好きなもの同士で
お互いがルナの幸せを願ってる


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