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秘密

第21章 発展

※大野side

ただいま夜の11時

高校生の家に行くような時間ではないけど
会いたいんだもんどうしても。



[ピンポーン]


「はい」

「あ、夜遅くにすいません、大野です」

「大野様、少しお待ちください」



ルナはリビングにいる、とだけ伝えられて
さっくんはすぐに違う部屋に行ってしまった

もうくるの3回目だしさすがにリビングの場所ぐらいはわかる


部屋の前まで来ると俺に気づいたルナがソファから俺を呼ぶ


「ごめんね、こんな遅くに」

「ううん、1人で暇してたところだから」


「さっくん忙しいの?」

「うん。ご飯終わってからずっと部屋こもってて…ねぇ、ルナの部屋行こう?」

1人かぁ
こんな広いリビングにあるこのソファの上でずっと…


「いいよ。車椅子とってくるね」

ルナがやりたいことは全部やらせてあげる
俺は端に置いてあった車椅子をひきながら
ルナの元へ戻る

「ちゃんと掴まっててね」

そう言ってルナの腕を俺の首に回して
膝裏に腕を通して持ち上げた
いわゆるお姫様抱っこってやつ

ソファから座らせるだけだったからすぐだったけど
ルナに触れた部分が熱くて


それはルナも同じだったみたいで顔が真っ赤になっている

「部屋どこ?」

気まずくならないように【いつも通り】を装う

「リビングでて右の…ここ!」

俺はルナの案内通りに押していく

扉を開け電気をつけてルナと部屋に入る


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