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秘密

第21章 発展

※大野side

俺を見ながら笑ってるルナが可愛くて
頭に手を乗せた


目だけで見つめてきて
上目遣いってやつ
もう心臓のドキドキが止まらなくて
そのままグシャグシャってした

「やめてよぉ〜」

「やだぁ〜」

されるがままだったルナの手が伸びてきて
俺の頭に手を置いた

「グシャグシャーーーー」

幸いノーセットだったからよかったけど
これ普段やられたらやばいなw



手を離すとお互いの髪の毛はもうサイヤ人みたいで

ただ笑うしかなかった



手ぐしで軽く直すと、

「大ちゃん手大っきいね」

「そうかな?」


「何でも守れそう…」

「守るよ。ルナのこと」


そう言うとルナは今までにないくらい嬉しそうな顔をして「ありがとう!」って




[コンコン]

「なにー?」

「私です。お母様がいらっしゃいました」

ドア越しから聞こえるさっくんの声

【お母様】
この言葉が言われた瞬間にルナの体がビクッと動いた


「ママ悪い人……会っちゃダメ……どうしよう…」

さっきまでの笑顔が嘘だったように
ルナの顔は戸惑いを隠しきれていなかった

ドアを開ければルナを傷つけた女がいる


そんな人にわざわざ会わせなくちゃいけないのだろうか


「大ちゃんも、一緒してくれる?」

ルナの目は覚悟を決めたようだったから

「もちろん」


その時ドアが開かれた

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