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秘密

第22章 再出発

※大野side

『「雨だね寒いね」そんな何でもない
普通の会話が嬉しいんだよ
だけど友達のままじゃ 辛くて揺れる気持ち
想えば想うほどに会いたいよ
今日も君に恋してる

………

後悔はしないと決めたから
咲きます様に大きな恋の花 大きな大きな恋の花
片想いのこの恋に決着をつけよう

大好きだよシャレた事は何一つも言えないけど
笑わないで聞いてくれないか? 閉じ込めてた想いを

大好きだよ 大好きだよ 君の事が大好きだよ
もう言えるよ 何度でも言えるよ
友達じゃもう苦しいから』




「大ちゃん、ごめん、嘘ついた…この歌大ちゃんだけに送る…だから…誰にも内緒にして…?///」


うつむきながら話すルナをどれだけ間抜けな顔で見ていたかはわからない


俺だけにってことはさ…ルナは俺のことが好き、と捉えていいのかな
ちゃんと恋愛的に


「ルナ…」

気付くと体が勝手に動いていた
ルナを強く抱きしめていた

少し体を離してそのまま目の前にある唇にそっと口付けた


大きく開かれたルナの目は次第に閉じていって
それをいいことに顎を下げ口を開かせれば
ゆっくりと舌を侵入させていく


「…ん」

不意にルナの口からこぼれたその吐息は俺を欲情させていった

でも相手は高校生だ

俺は我に返って口を離した



「ごめん…つい…」


「大ちゃん…大好き…誰よりも…翔くんよりも…」



翔ちゃんより
俺はルナの中で1番になれた
ずっと望んでいた俺色に染まった


再びルナを抱きしめて

「俺も好きだよ…ルナことが世界で1番大好き…」





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