テキストサイズ

秘密

第24章 再

※二宮side

さっきまでルナを見ていたはずなのに気がつけば下を向いていた

腹に拳が当たる
それと同時にパーカーが落ちる


見上げればルナの手だった



ル「なんで…なんで…ルナが悪いのに…なんで謝るの…」

拳から伝わってくる振動

「俺が守れなかったから悪い、絶対守るって、強くなるって言ったのに、果たせなかった俺が悪い」

ル「違う!!ルナがあのパーカー着たから!着なかったらこんなことならなかった!」


床に向かって吐き出される言葉
ルナの体は震えていた

俺は腹に当てられている拳を包み込んで
ルナとの距離を縮めた
必然的にあげられた目線は俺のことを見ていた


「ルナ…もう自分を責めないって約束して」

ル「かずくんも…約束…して」


「わかった、約束する」

ル「ルナも約束する」





ストーリーメニュー

TOPTOPへ