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秘密

第25章 2人

※大野side

「またね、ルナ」

さっくんがお迎えに来てくれたから俺は寂しいけどお別れの言葉を言ったのに

「もっと一緒いたい…」

って

さっくんも俺も困ったように顔を見合わせた

俺はルナと目線を合わせて

「明日、会えるでしょ?」

「そうだけど…」

俺らは明日仕事がある
お互い別々の仕事だけど、会えるんだ

「せっかくさっくんお迎え来てくれたんだから、今日は、ね?」

「…うん」



さ「すいません、お世話になりました」

「いいえ、とても楽しかったです。じゃ、ルナ、バイバイ」

「バイバイ…」


めっっちゃ悲しそうな顔しながらルナはさっくんと一緒に車に乗った

走り始めるまで見送って家に戻る



ルナがいなくなったこの空間はとても静かで
いつもこれが当たり前のはずなのに
家にルナがいるという喜びを知ってしまったから
1人でいることが淋しかった


不意に取り出すケータイ
その画面には[ニノ]の文字
俺は特になにも考えずに電話をかけていた

Jr.のときからそう
少しでも寂しく感じると無意識に電話をかけてしまう


「もしもし?どうした?」

ニノの声だ

「あ、特になにもないんだけど…」


「なんすかそれw」

「ルナさっき帰ったよ、」

「寂しいから相手しろってとこですか」


…こいつ怖い。電話越しでもわかっちゃうの?


「今日ちょうどお休みなんですよ、会います?」

「おう、」


「じゃ、待ってます、来てくださいね」

「分かった」



敬語ながらも俺の家来いと。
よくわかんねぇやw

でも多分これがニノのいいところ
フレンドリーっていうか誰とでも仲良くできる秘訣
めちゃめちゃ先輩の方とかにもタメ口だったりするし

そう考えると俺にはまだ敬語なだけ敬ってくれてるのかな?なんてね

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