テキストサイズ

秘密

第25章 2人

※大野side

「さっくん、お昼前にお迎え来てくれるって」

「えぇ〜…」


なに、えぇーって


「1ヶ月に一回さっくんいないんでしょ?」

「うん…」

「日曜日をお休みにしてあげたら、俺の家泊まりきてもいいよ?」


「本当に?!」

「うん」


俺なんでかわからないけど月曜日仕事ないから

朝一緒に居られるし



ルナは納得してくれたみたいで再び朝食を食べ始めた




食器を片付けてくっ付いて並んでソファに座る


ルナに触れてる左半身が暑い

「大ちゃんはちゃんと起きてね」


不意にルナが発した言葉が理解できなくてなにも言えないでいると

「パパみたいにずっと寝てないでね…」

あぁ…そういうこと

さっきの歌もそうだったのかな
ルナはいつも不安なのかな
ルナの倍の歳の俺だから死ぬのはきっとルナより先
例えルナが大人になったとしても
それはきっと体だけで
頭は今と変わらない気がする



「絶対に起きるよ、ルナ守るために」


ちょっとかっこいいこと言った?なんて顔しながらルナを見ると

目には溢れそうな涙

それを親指で拭ってあげる

そのまま距離を縮めてルナの唇にそっと口付けた


驚いた目をしながらも口は喜びを表してた

「大ちゃん大好き!」

勢いよく抱きついてきたルナを受け止めた

「俺も好きだよ」

好き…大好き…愛してるよ…ルナ



ゆっくりと離れていく温もり
俺は呆然としながらルナを見つめていると
下りている前髪を小さな手で上げて
おでこに「ん、」ってキスをしてくれた


「お返し、」

照れくさそうに言うルナが可愛くて

「いつかココにしてね」

って自分の唇を指差す


みるみるに赤くなっていく顔

ちょっと意地悪しすぎたかな?w


「いつかね…」



うそ、やった!!

って心の中でガッツポーズするのもつかの間







【ピーンポーン】



ストーリーメニュー

TOPTOPへ