テキストサイズ

秘密

第27章 共


真っ暗な空


『寂しい時は空を見上げてごらん。
みんなこの空の下にいるんだよ。』


パパに言われたことがある
忙しくて全然家にいなくて
さっくんもその送り迎えでいなくて

空を見たところでこの寂しさはなくならなかった
同じ空の下にいるならここに来てよってずっと思ってた


そこで出会ったんだ
この星という存在に

星はルナにとって特別になった


ずっと嫌いだった1人の空間
だけどこの時間だけ
星が見える時間だけ好きだった

夕方までの寂しさがなくなる瞬間






でもそれは過去の話
今はこの時間ですら寂しく感じる
人といる楽しさを知ってしまったから

一緒に住みたい
毎日のようにおはようが言えて笑いあっておやすみが言える
この幸せを毎日感じたい

ねぇダメなの?

一緒に住めないの?




もう1人にしないで…




ストーリーメニュー

TOPTOPへ