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秘密

第27章 共

※大野side

この前ルナが歌ったくれた歌
今のルナとすごくあってる

あの時の俺もこんなだったのかな
起きない気がした。
まるで眠り姫のように。

ルナの目から流れた涙

それを合図にするように俺はルナを起こした



さすがに「かじゅくんはぁ?」って言った時は驚いた
自分のことじゃないのはわかってるけど
この年でこんなこと言うんだ…って


今日は2人とも泊まることを前提に来てるから着替えも自分のがちゃんとあるし大丈夫

気が抜けてドスッとソファに座ると
ニノが肩がくっつくぐらい近くに座ってきた


ニ「3人で暮らせたらきっと幸せなんでしょうね。俺もあなたもルナも」

「あぁ…でもそれは…」

ニ「…っw分かってますよ、無理だって」


そうなんだよ
無理なんだ

俺らが芸能人である以上
俺らが嵐でいる以上
俺らにファンがいる以上
【許されないこと】なんだ。

自分の幸せよりもっともっとやらなきゃいけないことがたくさんあるから
その選択でファンの子が悲しむから

今までずっと俺らを好きでいてくれてる人たちを
自分の幸せのためってだけで傷つけたくない


「…なんで俺らこうなんだろうな…」

気づくと涙が止まらなかった

今までなんともなかったんだ
恋しちゃいけないっていう原則はない
でもファンの子のためなら恋は我慢できた

だって俺ファンの子好きだから

ファンの子を幸せにしていることに満足してた
それが俺の幸せだった

でも今は…きっと俺の欲が強くなったんだ
ルナとニノとずっと一緒にいたい
朝起きて1番最初に見るのも夜寝る前に最後に見るのもこいつらがいい









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