テキストサイズ

秘密

第28章 悩

※大野side


「おじゃましまーす」

って俺の後ろを歩くルナ

とりあえずテーブルに買ってきたものを並べた
それをあまりにもうれしそうに見てるから

「どうかした?」

「んふふw初めて食べるのコンビニのご飯」


そうだったんだ
俺またルナの初めてもらっちゃった

「いいよ、好きなの選んで」

「んーーーー」

って言ってもおにぎりとサラダだけ
選ぶったっておにぎりの具だけ…

「これーなんて読むの?」

「うめ、だよ」

「これはー?」

「こんぶ。で、これはさけ。こっちはわさび醤油」


なんかすんごい親になった気分

「さけにするー!」

そう言って大事そうにおにぎり持つ姿が可愛くて

「じゃー俺梅にしよっかな。サラダは?」

「…」

え、俺なんか悪いこと言った?

「ピーマン嫌い」

「あっ…」

よく見るとピーマンが混ざってて
もぉピーマン嫌いとかお子ちゃま
お嬢様なのか
嫌いなもん食う必要ないもんな

「俺食っちゃうよ?」

「うん」



『いただきまーす』

とは言ったものの
おにぎりを一向に食べようとしない

「どした?」

「開け方わからない…」

「貸してみ?」

番号通りに開けてあげる
今日みたいに少しでも帰り遅くなったらいつもおにぎりだから、慣れたもんだよ

「ほい」

「すごーい!ありがとう大ちゃん!」

「お、おう」


一口食べると「おいしい!」って

コンビニで買ってきたおにぎりを
ここまで美味しそうに食べる人初めて見たよ


コンビニのいいところは洗い物しなくていいとこ
ゴミ箱にポイってすれば終わり


時計が10時を過ぎた頃

俺の隣でウトウトし始めたルナ

あ、寝る前に…






ストーリーメニュー

TOPTOPへ