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秘密

第29章 別

※大野side


楽器はキーボードだけ

それでもゆっくりなところと早いとこがあって
言葉1つ1つが重く感じた

ルナの歌声
おそらく自分の家で録ったんだろう


メンバーの顔は固かった
何かを考えるようにCDレコーダーを見つめていた

止めようとすると声が流れてきた
もちろんルナの

俺はレコーダーに伸ばした手を膝の上に戻した


「…どうだったかな?気に入ってくれたら嬉しいな。
大ちゃん、翔くん、相葉ちゃん、カズくん、潤くん、みんなに会えてなかったらこの歌は完成しなかったよ。

ルナは嵐とこんなに仲良くできて嬉しいし夢みたいって、ずっと一緒がいいって思って頑張ってきたけど…。
幸せをたくさんもらってるうちに、これでいいのかなって、パパのお葬式で出会って…パパが死んだことで幸せになって、これが本当に幸せなのかなって…。

パパはルナの中で1番だったし今だって1番って…そう思いたいけど、心のどこかで嵐が1番になってて。
こんな自分が嫌で、みんなにどう言ったらいいのかわからないけど、ルナはこれ以上幸せになるのが怖い…。



覚えてる?初めてあった時のこと。ルナすごく嬉しかったんだよ?コンサートでしか見たことがなかった嵐と会えて。

大ちゃん。大ちゃんはフワフワしててでも歌ってる時はキリッてしてwそんな大ちゃんが大好き。
翔くん。翔くんはルナが嵐を好きになるきっかけをくれた人。翔くんを知らなかったら幸せを知らずに生きてたかも…不幸だねwいつも真面目でかっこいい翔くん。大好きだよ。
相葉ちゃんは敬語じゃなくしてくれたのが最初だったね。おいでって言って膝の上乗せてくれる時幸せだったよ。いつも元気で笑ってる相葉ちゃん大好き。
カズくん。カズくんは絶対大ちゃんのこと好き!絶対だもん。だからカズくんは嫌い!…嘘、大好き!
潤くんの作るご飯は全部美味しかったよ。大ちゃんのよりずーーっとwライブのこと教えてくれたり、しっかり者の潤くんも大好き!


みんな、辛いこともあったけど毎回全部受け止めてくれてありがとう。いつも気にかけてくれてありがとう。一緒にいてくれてありがとう。

たくさんの幸せをありがとう。

ルナはパパと一緒に嵐のことずーっと応援してる。

ほんっとうにありがとう!

2015年9月26日 ルナより」






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