テキストサイズ

秘密

第16章 闇

食事を済ませお風呂に入る

鏡に映る自分の姿
お腹にはたくさんの赤い跡に大きな痣

脳裏に痛みがはしった

まるで【思い出すな】とでも言うように。




これっきり鏡を見ることを避け始めた
自分の知らない自分がいるみたいですごく嫌だった



次の日病院に行くととくに問題はないって言われたからさっくんの言う通り家で過ごすことにした

やることなんて特にないしベッドにずっと寝っ転がっていた

頭に浮かんでくるのは嵐の顔

楽しそうな顔、悲しそうな顔、嬉しそうな顔、怒っている顔

やっぱり好きだ
嵐はルナにとって今まで以上に大切で大きな存在になっていた

いなくてはならない存在
消えては困る存在

ストーリーメニュー

TOPTOPへ