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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

「おいしいですか??」




俺の目の前で屈託無く笑う寺石に心が癒される。




部署の中で天使と称されるのも頷ける。






「うまいよ。お前も飲む?」





そう言って差し出すと受け取るわけでもなく俺の手ごととって酒を飲む。




「!?」




こいつっ.....!!



寺石は少しだけ酒を飲むとぺろりと唇を舐めた。





女性社員に可愛らしいと騒がれる甘い顔の中に、寺石の雄の部分が垣間見える。





なんつー色気だこいつは!!







元々男しか好きになれない俺には少しばかり、いやかなり心臓に悪い。







正直言って寺石はメチャクチャタイプだ。



幼さと色気を兼ね備えた端正な顔立ち、ちょっと甘さの残る低い声、顔に似合わず長身で逞しい身体。






仕事もできて愛想も良くて、その上天使なんて俺が女なら猛烈アタックしているはずだ。でも絶対そんなこと言えない。













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